「第4回東アジア国際観光博覧会」に参加して
所長補佐 伊藤篤宣
(新潟市派遣)
当事務所は、10月19日から21日の3日間、遼寧省の大連市で開催された「第4回東アジア国際観光博覧会」において、日本の地方自治体の観光PRを行いました。
この博覧会は、中国国家旅遊局、遼寧省政府、大連市政府が共同で主催するもので、過去に3回開催され、中国国内はもちろんのこと、海外からも注目を浴びている博覧会です。
総展示面積は2万平方キロメートルと、旅行業種単独で行う博覧会としてはかなり広い会場で、海外18ヶ国と国内22省・都市からの参加がありました。ブース数の合計では667ブース、そのうち海外の旅行関係者ブースが114ブースあり、国際色豊かな博覧会となりました。
主催者の発表によると、来場者はおよそ5万人、そのうち旅行関係者は2万人とのことで、当協会が今まで参加した中でも専門性が高い博覧会で、会期期間中に旅行説明会が11回も開かれました。
日本からは、岩手県、宮城県、新潟県、富山県、神奈川県、鶴舞市、熱海市、和歌山県観光連盟、北九州市、九州縦断県都観光ルート協議会、九州観光推進機構、沖縄県、日本観光振興機構(JNTO)、JTB、近畿日本ツーリスト、ANA、富士急行株式会社、株式会社プリンスホテル、よしツアーなどの自治体・企業がブースを出展しました。なかでも沖縄県は、開催期間中に10人程の応援隊を結成し、ブース前にて地元の踊り「エイサー(太鼓)」を披露し、多くの来場者の目を引き付けていました。
当事務所は2ブースを借り上げ、日本の各自治体から提供いただいた観光パンフレットやポスター・DVDを配布し、PR活動を展開しました。
以下、今回の出展を通じて感じたことを簡単にご紹介します。
1.大連市内における親日度
今回、大連を訪問して感じたことは、空港や市内などの主要なスポットに日本語の看板等を見かけることが多いということです。また滞在中、日本人向け商店や飲食店も数多く見かけました。大連の在留邦人数は2006年10月時点で約4,000人と、中国の他の沿岸部と比べて突出して多いわけではないのですが、親日ムードを感じ取ることができました。市内には日本統治下に建てられた建築物が現在も多数残っていたり、日本語の勉強が盛んであるなど、大連市民にとって日本は親しみやすい身近な国であるようです。
一般的に、海外旅行計画を考える場合、訪問国のイメージは選択する理由として重要な要素だと思います。このことからも大連市民にとって日本という国は、海外旅行先としての需要が高まる下地が十分備わっている地域であると思います。
2.大連市民の訪日旅行の可能性について
現在、日本国内においてアジアへの海外旅行は、安いツアー旅行などが多数販売されており、身近に訪れることのできる地域です。
日本で「海外旅行ブーム」が起き始めたのは、1960年代後半から70年代前半といわれています。現在の大連の所得水準(=一人当たりのGDP)は、約4,100USドルであり、これは1974年頃の日本の所得水準とほぼ同じです。つまり、現在の大連市民は、海外旅行に目を向けられる程の所得水準があり、今後、海外旅行が活発化していくものと思われます。
今回の博覧会に参加して、一般来場者の動向を見ていると、今すぐ訪日旅行を目的としてパンフレットを集めているというよりは、海外旅行に興味を持ち始めた段階で、様々な情報を集めるために、パンフレットをかき集めている状態のように感じられました。
また今年は、日中国交正常化35周年という節目の年にちなみ、日中両国間の人的交流の拡大を促進する観点から、5月31日より在大連出張駐在官事務所において中国国民訪日団体観光の査証申請が開始されました。
今回の大連博覧会でのPR活動が、即時に訪日旅行につながる段階ではないものの、上記に示したとおり、潜在的需要はかなり高いと思われ、これから訪日旅行の魅力的な市場になっていくことが期待できます。今後の大連市民による訪日旅行需要は日本の地方自治体等にとっても注目すべきと言えるでしょう。
大連の博覧会の他にも、中国では多くの博覧会が各地で開催されています。当事務所としては、今後も武漢、上海などにおいて、日本自治体の観光などのPRを行っていく予定です。
今回の博覧会出展にあたり、パンフレット等を提供いただいた自治体・関係団体は以下のとおりです。この場を借りて感謝申し上げます。
北海道、北海道函館市、北海道旭川市、北海道小樽市、北海道帯広市、青森県、青森県八戸市、岩手県、宮城県、宮城県仙台市、秋田県横手市、福島県、福島県郡山市、
福島県喜多方市、福島県三春町、茨城県、栃木県、埼玉県、千葉県、千葉県香取市、千葉県鎌ケ谷市、千葉県銚子市、千葉県佐倉市、千葉県白井市、神奈川県横浜市、
神奈川県川崎市、富山県射水市、富山県黒部市、山梨県、岐阜県、岐阜市、岐阜県郡上市、岐阜県高山市、静岡県、静岡市、静岡県浜松市、愛知県蒲郡市、愛知県弥富市、三重県、京都府、京都市、京都府福知山市、奈良県、奈良県桜井市、南泉州観光キャンペーン推進協議会(大阪府岸和田市、大阪府貝塚市、大阪府熊取町、大阪府泉佐野市、大阪府田尻町、大阪府泉南市、大阪府阪南市、大阪府岬町)、兵庫県、兵庫県神戸市、兵庫県明石市、和歌山県、岡山県、岡山市、岡山県倉敷市、広島県、島根県松江市、山口県、山口県宇部市、香川県高松市、福岡県太宰府市、福岡県小郡市、佐賀市唐津市、長崎県、熊本県、熊本市、熊本県植木町、宮崎市、鹿児島県、沖縄県、東京観光財団、関西広域機構、中部広域観光推進協議会 (合計68自治体・団体)
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今回の博覧会会場(星海会展中心) |
装飾豊かなブースでPRができました |
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ブースに多くの人だかりが出来ます |
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沖縄の踊り「エイサー」 |
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