| [参加者06] 邱筱燕 (2009年度長崎県佐世保市派遣 。現在、福建省外事公室勤務) |
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| シェーシェー 佐世保 |
福建省の邱と申します。2009年4月から2010年4月まで、長崎県の佐世保市で国際交流員として仕事をさせていただきました。JET参加者としての1年間を振り返ってみますと、「ありがとう」の言葉だけでは言い尽くせない気持ちでいっぱいです。佐世保に着いた当初のことが昨日のことのように思い出されます。1日目の朝礼は今でも記憶に残っています。「どうがん」「いかす」「おらさん」など方言が飛び交い、正直涙ぐんでしまいました。標準語しか使えない私とって、意味が全く分からなかったのです。しかし、時間の経過とともに私もすっかり佐世保弁に馴染み、東京からの出張帰りの乗った福岡からの佐世保行きバスで「やぐらしか」という方言を耳にし、自分でも驚くほど、落ちついた気持ちになれました。ひょっとしたら、これがまさに里帰りの気持ちではないでしょうか。
仕事では何度も日本に参りましたが、こうして姉妹都市(長崎県)をつぶさに見ることができたのは、このJETプログラムのおかげであると思います。ルース・ベネティクトは「菊と刀」の中で、すべての民族には生活を観察する1枚のレンズがあり、1つの民族の焦点距離と透視法は、その民族に1種の国民全体の人生観を獲得させ、このレンズを通して見る景色は、神様が手配したものだと言っています。1年間、私は神様が日本に翳すレンズを長崎で探してみようと思い、じっくりと日本・長崎・佐世保と触れあってきました。
温かい家族のような職場と、やりがいのある仕事に恵まれ、大変充実した1年間でした。仕事の面でも生活の面でも、皆様に全面的に支えていただき、1年間皆様の熱心なご指導ご支持のおかげで、無事に仕事をやり遂げることができたことを心から感謝しております。佐世保の豊かな自然、温かい人情を日々感じるとともに、日本に関する様々な勉強と体験ができました。また、今まであまり気付かなかった中国の誇りや改善点などを発見することもできました。国際交流活動を通じて、心が豊かになり、少し成長できたような気がします。
まず何よりも、日本の行政機関の一員として日本の仕事のスタイルを学び、行政システムに触れ、国際交流の現場に携われたこと、そして微力ながらも自分なりに貢献することができ非常に勉強になりました。佐世保が実施する活発な海外交流のおかげで、仕事は主に中国人訪日者の対応、中国向けプロモーションのサポートでした。翻訳、通訳そして事前調整や打ち合わせ、プロモーションの段取り、司会の台本や席順作りなどに協力させていただき、言葉の問題だけでなく、思考回路、仕事のスタイル、価値観、判断や評価の基準などの違いも分かるようになり、オリエンテーションで教えていただいた『報連相』についてもよく理解できました。
また、市職員向けの中国語講座や、市民団体、公民館、学校からの依頼を受け出前講座を実施したほか、各地の日中親善協議会でスピーチを行いました。そこでは、福建省のことや文化の違いについて、「福建さるく」「お茶の郷」「旧正月の過ごし方」「ニーハオとこんにちは」、「中日礼儀の違い」を取り上げて話をし、多くの熱心な市民たちにご参加いただきました。このように恵まれた交流の場で、自分の国の文化を紹介することでお互いの距離を縮めることができ、やりがいを感じることができました。海外生活があったからこそ、自国の文化や風習に人一倍興味が湧き、大切にしようと思う様にもなりました。
さらに、日本では勉強の機会も多くいただきました。日本国自治体国際化協会の中間研修や翻訳通訳研修をはじめ、留学生と一緒に環境学習に参加したほか、佐世保情報プラザ、ジャパネットたかた、佐世保東部クリーンセンタ、ハウステンボスの環境施設などへの視察もあり、様々な分野に触れることができたことをうれしく思います。その他、青年会議所の国際セミナーやお茶会、牡蠣食う牡蠣祭り、ヨサコイ、きらきらフェスティバル、夏の花火大会などに参加し、日本文化と触れあい、貴重な経験になりました。これらは市民たちと身近に接し、地域のコミュニティに関わるとてもいいチャンスだったと思います。スーツを着て通訳するよりも、方言を覚えたり、PPTを作ったり、話を交わしたり、汗を流したりすることで、ずっと身近に国際化というものを感じることができました。
そして、ただ一度の出前講座の付き合いで、3月の下旬に黒髪公民館の皆様方が送別会を催してくださいました。一緒に餃子を作り、お別れの歌を歌っていただき、感動を覚えました。
あらゆる業務を体験させていただき、多くの人と話を交わす機会に恵まれ、そうした経験から中日における国際交流の違いを垣間見ることができました。国際交流員の勤務経験は宝物となるに違いないと信じております。
現在は、日本の皆様にお別れを告げ、1年間通い慣れた職場、住み慣れたアパートを離れ中国の職場に復帰をしておりますが、今も時々、佐世保の青空や道端に彩りを添えている花々を懐かしく思い出します。JETの経験や佐世保での貴重な体験を、私は生涯忘れないでしょう。この場をお借りして、関係者の皆様に心からお礼を申し上げますとともに、佐世保市のご発展をお祈り申し上げます。

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